人生最適化計画

意識高そうなことを色々試してみるブログ

記憶力とは記憶術なり

記憶力には自信ないです。
読んだ本はたくさんあるけど読んだそばから忘れてしまうし、人の名前覚えられないし、買い物行って買い忘れることも多々。

そんな私の苦手意識を見事に払拭してくれた本!
この世には記憶術というものがあるらしいです。



著者はジャーナリスト。全米記憶力大会の取材をしたのがきっかけで記憶術を習得し、しまいには翌年の同大会で優勝してしまうという実話。
記憶術マニュアルというよりは時系列でストーリーを追っていて読みやすい。
学生時代にこの本に出会っていたら、暗記もののテスト勉強とか格段に楽だったんだろうな、と思います。


昔の人は記憶力がよかった

今でこそスマホとか大容量ハードディスクとかあるので生活のなかで自分の記憶力に頼ることが少なくなっているけど、紀元前の昔はなんでも全部記憶しておったそうです。なぜならメモるための紙がないし、印刷技術がないから本はとても貴重なものだった。

ローマの市長さんは市民全員の顔と名前を覚えていたし、学者さんたちは読んだ本を完全に暗記していたらしい。
その昔、記憶力は基本的で不可欠な能力だった。日本でも古事記稗田阿礼が暗記したというものね。

薄くて軽い紙が作られ、印刷技術が発達し、どんどん外部記憶に依存する割合が増えていくごとに内部記憶としての記憶力は以前ほど重要でなくなった。将来は外部記憶と脳が繋がって内部記憶と外部記憶の区別すらなくなったりして。

 

記憶の宮殿

昔の人は記憶力が生まれつきよかったわけではなくて、(たぶん今で言うワードやエクセルみたいに)レッキとした技術としての記憶術があった。

例えばランダムな単語の羅列を覚えようとするとき、多くの人はその羅列を繰り返し唱える。つまり言葉の持つ音で覚えている。
そうでなくて、言葉の持つイメージをある空間(記憶の宮殿)に収納する、というのが効果的な方法だそう。これは人間が空間記憶に長けていることを生かしている。実際、数年前一度しか行ったことがない友達の家の間取りは何年経っても忘れないけど、一度しか会っていない人の名前は一週間もしたら忘れてしまう。

私はこのところ買い物リストを書かなくなった。実家の間取りを思い浮かべて、ホウレンソウは靴箱に、サランラップはソファの上、というようにイメージするのだ。
それから通訳案内士の資格取得を目指して勉強中だけれど、この記憶術は非常に効果的で、一度覚えたら当分忘れない。
試しにクレジットカード番号も覚えてみたら、10分かからず覚えて、それからひと月経った今でも誦じることができる。

覚えるコツは、なるべく鮮明なイメージを脳に焼き付けること。最初はイメージを作るのに時間がかかるけど、トレーニングでどんどん早くなるらしい。

知識が増えるほど、脳内の知識同士のリンクが増えて、新しい知識も覚えやすくなるらしい。蜘蛛の巣が密になっていく感じかな。知識が増えれば話題も豊富に、より魅力的な大人になれるかもかも

 

まとめ

  • 記憶力とは此れすなわち記憶術なり
  • 記憶の宮殿を構築すべし
  • 鮮明なイメージを格納すべし

知識が思考をつくり、思考が行動をつくり、行動が人生をつくる (『ナポレオン・ヒルの人生が確実に変わる習慣』より)