名著!!「子どもへのまなざし」
初代育児本と呼ぶべき一冊。
育児してるパパママも妊娠中の人も、おじいちゃんおばあちゃんもみんな読むべき!!
なんなら母子手帳と一緒に配ったらいいんじゃない?ってくらい、筆者はこの本に救われました。
育児は最も価値がある
なんか、育休中って「育児休暇」なんだから育児がメインであるはずなのに、家事しなきゃいけないし、でも社会復帰を見据えて勉強しといた方がいいかなとかあって、意外と忙しい!
筆者は赤ちゃんが泣くごとに時間を予定通りに使えないことだったり途中で勉強とか家事を中断せざるを得なくなることにストレスを感じてた。そういうママって多いんではなかろうか。そんなとき、図書館で出会って目から鱗でした。
「育児は最も価値のある仕事」という言葉。
当たり前だけど、育児って知的活動でもなければお金も生まない。私たちは目に見える生産活動に重きを置きがちで、いかに育児が誇り高き仕事かということを忘れている、もしくは気づいていない。
世のパパママはもっと誇りを持って良いのだ!!
望んだことを満たしてあげる
繰り返し述べられているのは、赤ちゃんの望むことを望んだように満たしてあげることの重要性。それによって人を信じる力(基本的信頼、Basic Trust)が培われ、さらには自分を信じることができるようになるそう。
赤ちゃんにできる唯一の努力は泣くことだからそれが報われないと(放っとかれると)努力は無駄と植えつけられてしまうそう。
他にも、思いやり=共感する力だから、たくさん共感してあげることが大切だとも。思えば赤ちゃんってこちらが笑うと笑って、例えば他の赤ちゃんが泣いてるともらい泣きする。これってすごい共感力じゃない?そういうの、大切にしてあげたいものですな。
あと、赤ちゃんと言えど人間関係なので、ママが育児ストレスを感じていたら赤ちゃんもママといるのがストレスだと。
基本的なところで子どもたちがどんな人格の人間になるのかということを、ほぼ決定するのが乳幼児期なのです。
乳幼児期の育児って大事なんですね。
著者で児童精神科医の佐々木正美さんは6月に亡くなられたが、この本はこれからもずっとたくさんのママを勇気づけるんだろう。
「子どもへのまなざし」は3冊シリーズで
「子どもへのまなざし」
「子どもへのまなざし 続」
「子どもへのまなざし 完」
と続く。
赤ちゃん期だけじゃなくて幼児期、学童期、思春期といったステージごとに、子どもが健やかに育つために押さえておくべきポイントが書かれていて、ずっと手元に置いておきたい本。
今後子どもの成長とともに何度でも手に取って読みたいと思い、筆者は3冊全部買いました。
とはいえ最初のやつだけでも十分重要なポイントは網羅されていると思います。(「〜完」は大部分が発達障害関連なので興味ない人には不要かも)
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